倉松川(読み)くらまつがわ

日本歴史地名大系 「倉松川」の解説

倉松川
くらまつがわ

利根川水系中川支流で、江戸時代には倉松落と称された幸手さつて領西部の悪水幹川。河川名は水源とされた倉松村(現杉戸町)によるが、現在の流路は幸手市幸手地区から杉戸町を経て春日部市の東部で中川に合流する。流長約一三キロ、流域面積二九平方キロ。万治二年(一六五九)倉松村から八町目はつちようめ(現春日部市)古利根川まで開削されたとされる(風土記稿)。堀の長さは倉松から三千七三五間(約六・七キロ余)とあるが、その源流は幸手の志手して沼に発した水路で、倉松落は幸手宿をはじめ三四ヵ村・高一万七千七四四石余の組合の悪水落しとなっていた(「幸手領諸事御用留」田口家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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