倉田八幡宮(読み)くらだはちまんぐう

日本歴史地名大系 「倉田八幡宮」の解説

倉田八幡宮
くらだはちまんぐう

[現在地名]鳥取市馬場

馬場ばば地内北端に鎮座祭神は品陀和気尊・帯仲津彦尊・息長帯姫尊ほか八柱。旧県社。江戸時代初期の成立と推定される由緒書(社蔵文書、以下同文書は集合文書名を省略)によると、山城石清水いわしみず八幡宮を勧請したもので、かつては社領が一千一〇〇石余あったという。中世には石清水八幡宮領の滝房たきふさ庄が当地一帯の平野部に成立していたと推定され、同庄は承元二年(一二〇八)には石清水八幡宮の供料所に充てられており(石清水八幡宮記録)、その頃には創建されていたと考えられる。前掲由緒書によると、天正八年(一五八〇)、九年の羽柴秀吉の因幡遠征のときの兵火で社殿・記録などが焼失し、社領も没収され、多数あった社家も河島氏のみとなったという。江戸時代中期のものと推定できる未正月付の由緒書によると、鳥取藩主池田光仲のとき河島氏に替わって同族の永江氏が神主となったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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