(読み)コウ

デジタル大辞泉 「倖」の意味・読み・例文・類語

こう【倖】[漢字項目]

人名用漢字] [音]コウカウ)(漢) [訓]さいわい
思いがけない幸い。こぼれざいわい。「僥倖ぎょうこう射倖心
[補説]「」を代用字とすることがある。
[名のり]さち

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「倖」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 10画

[字音] コウ(カウ)
[字訓] さいわい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は幸(こう)。〔独断、上〕に「世俗、幸を謂ひて僥倖と爲す。車駕の至る、民臣其の澤を被りて、以て僥倖となす。故に幸と曰ふなり」という。幸は手械(てかせ)の形で、それを手に施すを執という。幸いにして免れることを倖偸という。

[訓義]
1. さいわい、思わぬさいわい、まぐれ、しあわせ。
2. へつらう、したしむ。

[古辞書の訓]
名義抄〕倖・僥倖 サイハヒ 〔字鏡集〕倖 コノム・アフ・ネガフ・サイハヒ・ヨロコビ・ヨシユク

[語系]
幸・倖hyengは同声。幸の限定義として、倖の字が作られたのであろう。

[熟語]
倖恩倖曲倖家倖臣倖心倖進倖脱・倖致倖馳・倖偸倖佞倖嬖倖免倖濫倖禄
[下接語]
恩倖・僥倖・射倖・佞倖薄倖嬖倖

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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