倚伏(読み)いふく

精選版 日本国語大辞典 「倚伏」の意味・読み・例文・類語

い‐ふく【倚伏】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「老子五八」の「禍兮福之所倚、福兮禍之所伏」による ) 福と禍とが、互いにその原因となり、互いに相手うちにひそみ合っていること。幸福と不幸はかわるがわる生ずること。
    1. [初出の実例]「喪馬之老、委倚伏於秋草」(出典本朝文粋(1060頃)一・兎裘賦〈兼明親王〉)
    2. [その他の文献]〔駱賓王‐帝京篇〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「倚伏」の読み・字形・画数・意味

【倚伏】いふく

相因って生起する。〔老子、五十八〕の倚るの伏するなり。

字通「倚」の項目を見る

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