借島(読み)かりしま

日本歴史地名大系 「借島」の解説

借島
かりしま

万葉集」巻六に長門守巨曾倍対馬朝臣の作として、

<資料は省略されています>

とある。天平一〇年(七三八)八月、右大臣橘諸兄邸の宴席での歌で、長門守である作者が任地の名所を詠んだものと思われ、のちの「五代集歌枕」や「奥義抄」にも名があげられるが、今日、どの島をさすのか不明である。「大日本地名辞書」は、阿武郡鶴江つるえ(現萩市)また同江崎えさきの項で借島かとの説を記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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