普及版 字通 「偃」の読み・字形・画数・意味


11画

[字音] エン
[字訓] ふす・たおれる・あおむく・かくれる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(えん)。〔説文〕八上に「僵(たふ)るるなり」と僵の意とする。秘匿の場所(匸)で、女子に玉(日)を加えて魂振りすることを示す。女は伏してその玉を加えられるので、偃とはその姿勢をいう。

[訓義]
1. ふす、たおれる、あおむく。
2. 魂振りを受けて、やすらか。
3. 秘匿の場所で行われるので、かくれる、かくす。
4. 横臥する形から、とめる、やめる、せき。

[古辞書の訓]
名義抄〕偃 フス・ハヒフス・タフル・アフグ・ノケザマ・ノク・ナビカス・ソラス・カクル・フセグ・オノヅカラ・ヤスム・ニカス・アラス偃蹇 ―トタガフ・オコル

[語系]
偃・・宴yananは一系の字。婉iuan、燕・嫣ianは声義近く、みな宴安の意がある。

[熟語]
偃偃偃臥偃蓋偃革偃旗・偃休・偃屈偃憩・偃月・偃蹇・偃偃仰偃溲・偃人・偃然偃鼠偃息・偃側偃豬偃転・偃偃俛・偃武偃仆・偃伏・偃腹偃兵
[下接語]
休偃・僵偃・月偃・坐偃・棲偃息偃・仆偃・巒偃

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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