備中屋長左衛門(読み)びっちゅうや ちょうざえもん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「備中屋長左衛門」の解説

備中屋長左衛門 びっちゅうや-ちょうざえもん

?-1730 江戸時代前期-中期商人
紀伊(きい)田辺(和歌山県)の炭問屋(どいや)。ウバメガシ炭材とした火力のつよい白炭の備長(びんちょう)炭を創製し,江戸などに出荷したという。享保(きょうほう)15年8月11日死去。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の備中屋長左衛門の言及

【田辺[市]】より

…田辺城は会津川河口左岸にあり,海辺に位置するため,幕末に海岸警備が強化された際には二丸近くに台場が築かれた。田辺の名産は栩塗細工,炭,蓬萊酒,晒葛,蜂蜜などであったが,今日も珍重される備長(びんちよう)炭は田辺の炭問屋備中屋長左衛門が江戸や大坂に売りひろめたものとも伝え,秋津川には備長炭製炭創始者という吉三をたたえる盆踊歌が伝わる。 現在,文里(もり)港の周辺に木材業,製材業が発達,会津川河口の江川港も重要な水揚港で,水産加工も行われている。…

※「備中屋長左衛門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む