傴僂(読み)セムシ

デジタル大辞泉 「傴僂」の意味・読み・例文・類語

せ‐むし【傴僂】

《昔、背に虫がいるためと誤信したことからという》背骨が弓なりに曲がり、前かがみの体形になる病気

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精選版 日本国語大辞典 「傴僂」の意味・読み・例文・類語

う‐る【傴僂】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 腰をかがめること。また、腰が曲がっていること。
    1. [初出の実例]「何処老人帰路滑。過橋傴僂怕深渓」(出典空華集(1359‐68頃)五)
  3. 佝僂(くる)病。〔色葉字類抄(1177‐81)〕〔淮南子‐精神訓〕

せ‐むし【傴僂・背虫】

  1. 〘 名詞 〙 背骨が後方にもり上がり、弓状に湾曲する病気をいった語。また、その病気にかかった人。昔、背に虫がいてなると思われていたところからの名という。くぐせ。くつま。せぐつ。
    1. [初出の実例]「荘子はせむしやむ者を多く云ぞ。唐にはせむしやむ者が多ぞ」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)三)

くつま【傴僂】

  1. 〘 名詞 〙 背骨が後方に湾曲している人。
    1. [初出の実例]「小山下津臣、傴僂(クツマ)〈傴僂此をは倶豆磨と云ふ〉」(出典:日本書紀(720)斉明三年九月(北野本訓))

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普及版 字通 「傴僂」の読み・字形・画数・意味

【傴僂】うろう

身をかがめる。宋・欧陽脩〔酔翁亭記〕(お)へる塗(みち)に歌ひ、行く樹に休(いこ)ひ、なる呼び、後なる應(こた)へ、傴僂提携し、來してえざるに至りては、人(じよひと)ぶなり。

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