傾城冥加(読み)ケイセイミョウガ

デジタル大辞泉 「傾城冥加」の意味・読み・例文・類語

けいせい‐みょうが〔‐ミヤウガ〕【傾城冥加】

遊女としてのつとめに励むことで受けられる神仏加護
女郎の身では十分にあまるお客、粗末になされたら―に尽きさせられう」〈浮・遊女容気〉
遊女の誓いの言葉。どんなことがあっても。
「―聞く気でごんす」〈浄・寿の門松

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「傾城冥加」の意味・読み・例文・類語

けいせい‐みょうが‥ミャウガ【傾城冥加】

  1. 〘 名詞 〙 ( 傾城である自分の言うことが違ったら、神仏の冥加も受けられなくなるから、神仏の名にかけても自分の言うことは真実であるの意 ) 遊女の誓いのことば。神仏の名にかけて、どんなことがあってもの意に用いる。
    1. [初出の実例]「あづまを見込んで頼むとは、いとしらしい婆さん、けいせいめうが聞気でごんす」(出典:浄瑠璃・山崎与次兵衛寿の門松(1718)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む