日本歴史地名大系 「元鍛冶町」の解説 元鍛冶町もとかじまち 和歌山県:新宮市新宮町元鍛冶町[現在地名]新宮市元鍛冶町一―二丁目本(ほん)町南の東西方向の通りに沿う町。江戸時代初期頃の新宮古図(新宮木材協同組合蔵)には「カジ町」とあり、東西六六間で町家で占められていた。町名は寛文八年(一六六八)の火災まで当地に鍛冶職人が住していたことによる。鍛冶仲間は同年には三六人いたが、火災後は宇井野地(ういのじ)の南(のちの新鍛冶町)へ移転、新宮鍛冶と称して生産を独占した(→新鍛冶町)。 元鍛冶町もとかじまち 愛知県:豊橋市吉田城下元鍛冶町[現在地名]豊橋市新吉(しんよし)町呉服(ごふく)町の南、魚(うお)町の東に続く裏町。寛延三年(一七五〇)の吉田二十四町差出帳(橋良文庫蔵)によると、高七石余、戸口は二六軒・一五八人、うち男八三・女七五である。天正一八年(一五九〇)池田輝政が吉田城を大改築した際に現在の八町(はつちよう)通付近より移された鍛冶職人が集住していた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by