先徳(読み)せんとく

精選版 日本国語大辞典 「先徳」の意味・読み・例文・類語

せん‐とく【先徳】

〘名〙 (「せんどく」とも)
① 徳のある先人有徳(うとく)先輩。また、先人の徳。先賢
※俳諧・初蝉(1696)「先徳多が中にも、宗鑑あり、宗因あり、白炭の忠知ありなんと」 〔謝朓‐斉敬星后哀策文〕
仏語。死亡した高徳の僧。また、前代の有徳の僧。
※釈氏往来(12C後)五月日「多聞先徳之論談
※貞享版沙石集(1283)一〇「中古の諸宗の先徳の事は和漢みな伝に載せたり」
③ (━する) 恩徳を施すことを第一につとめること。〔管子‐埶〕

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デジタル大辞泉 「先徳」の意味・読み・例文・類語

せん‐とく【先徳】

《「せんどく」とも》
徳のある先人。また、先人の徳。先賢。
死亡した高徳の僧。また、前代の有徳の僧。

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