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光ソリトン通信 ヒカリソリトンツウシン

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

光ソリトン通信
ひかりそりとんつうしん

非常に短い光の孤立波、光のソリトンsolitonを利用して歪(ゆが)みのない超高速・長距離の光ファイバー通信を行うこと。ソリトンとは、衝突を繰り返してもその形を変えず、安定した粒子のようにふるまうことができる孤立した波をいう。
 光ソリトン通信の利点は、光ファイバーの中を通る際に、光損失が最小となる赤外波長(1.55マイクロメートル)帯において使用でき、ピコ(10-12)秒からフェムト(10-15)秒という狭いパルスの長距離伝送が可能で、波形歪みは少なく、伝送速度は従来の光パルスに比べて100倍と速いことである。エルビウム光ファイバー増幅器erbium doped fiber amplifier(EDFA)を利用した多重中継が実現されている。日本では、水戸―前橋間を結ぶ光ファイバーを用いて毎秒20ギガビットによる1000キロメートルの長距離光伝送の実験に成功、実用化への基礎技術が確立している。[岩田倫典]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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