光院(読み)れんこういん

日本歴史地名大系 「光院」の解説

光院
れんこういん

[現在地名]喜連川町喜連川 西町

くらさきの南側、影崎の荒かげさきのあら川を見下ろす高台に位置する。法常山と号し曹洞宗、本尊阿弥陀如来。開山は恵心僧都源信と伝え、源信が巡錫の途次喜連川に立寄り、よこ町に地蔵堂を建てたのが始まりという。仁平三年(一一五三)三浦介・上総介が勅を奉じて狐狩に下向、堂主忍法に悪狐退治の祈念をさせ効果があった。この狐退治の話は「影さし光院」の伝説で残る(喜連川町誌)。以後、影崎保福山興国こうこく寺とよぶようになったという。その後の寺歴はつまびらかでないが、文禄二年(一五九三)喜連川城主足利(喜連川)国朝(法名法常院殿)が死去、遺骸興国寺に葬られた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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