入川村(読み)にゆうがわむら

日本歴史地名大系 「入川村」の解説

入川村
にゆうがわむら

[現在地名]相川町入川

南は安田あんだ川を境に北立島きたたつしま村、北は入川で千本せんぼ村。西の海岸は白い石英の砂浜が長く続き、集落は段丘崖下の低地に広がる。東の海岸段丘近世の開発により水田化され、背後は急峻な大佐渡山地。草分は、池田九郎津・池野甚十郎・本間弥十郎・仲田左衛門太郎・近藤弥六郎・計良弥七郎・佐藤万四郎の各家で七人衆とよばれる。九郎津は近世初期の中使で、「佐渡国寺社境内案内帳」に寛正四年(一四六三)勧請と伝える宝生権現を祀る。甚十郎は加賀の船乗の伝承をもち、観音堂を祀る。古い集落はかきうち古道垣こみちかきうちにあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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