入江町受新田(読み)いりえちよううけしんでん

日本歴史地名大系 「入江町受新田」の解説

入江町受新田
いりえちよううけしんでん

[現在地名]清水市万世町まんせいちよう一―二丁目・松原町まつばらちよう入船町いりふねちよう富士見町ふじみちよう

清水町受しみずちよううけ新田の北にあり、むこう島の北部を占める。北はつじ村・江尻えじり宿、西はともえ川を挟んで清水町。江戸時代は庵原いはら郡に属し、領主変遷は清水町に同じ。元禄九年(一六九六)船手奉行の廃止に伴い、同奉行に付属していた入江町の水主に向島の一画が扶助の地として与えられ、その後入江町預となった。これが当新田の始まりで、その後向島を荷物賄場・魚網干場などに利用していた清水町と入江町との間で芝地開発などをめぐって係争となり、嘉永七年(一八五四)の大地震後に境界が定まったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報