入江貝塚(読み)いりえかいづか

日本歴史地名大系 「入江貝塚」の解説

入江貝塚
いりえかいづか

[現在地名]虻田郡虻田町字入江

内浦湾沿岸の標高約二〇メートルの海岸段丘上に立地する貝塚や墓地からなる縄文時代の大規模な集落遺跡。入江・高砂たかさご貝塚として国指定史跡。昭和一七年(一九四二)に発見。遺跡からは、縄文早期から晩期、および擦文時代、近世アイヌ文化期の遺物が発見されているが、中心は縄文前期の円筒下層式から縄文後期初頭の入江式にかけての時期で、入江式土器の標式遺跡である。発掘調査は、昭和四〇年代に札幌医科大学の学術調査が、同五〇年代には史跡整備に伴う調査が行われた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android