日本歴史地名大系 「虻田町」の解説 虻田町あぶたちよう 北海道:胆振支庁虻田町面積:六六・八五平方キロ昭和一三年(一九三八)一〇月に虻田郡虻田村が町制施行して成立。南東は伊達市、東は有珠(うす)郡壮瞥(そうべつ)町および洞爺(とうや)湖、北は洞爺湖および虻田郡洞爺村、西は同郡豊浦(とようら)町に接し、南西は内浦湾に臨む。洞爺湖に浮ぶ弁天(べんてん)島および観音(かんのん)島西端と中(なか)島の南西部は当町に含まれ、伊達市・壮瞥町との境には有珠山のうちの小有珠がある。国道三七号、JR室蘭本線が海岸線を通り、山側を道央自動車道が洞爺・青葉(あおば)・虻田・清水(しみず)の四トンネルをくぐって走る。国道三七号は字入江(いりえ)で国道二三〇号を分岐して道央自動車道の虻田洞爺湖インターチェンジに至るが、インターチェンジから洞爺湖温泉までは平成一二年(二〇〇〇)の有珠山噴火で同一五年現在一部不通で、迂回路が利用されている。なお国道二三〇号は、洞爺湖温泉街から洞爺湖西岸の台地を北上して札幌に向かう。近世はアブタ場所の一部。明治二年(一八六九)八月の国郡画定により胆振国虻田郡所属となる。当町域を含む虻田郡は、同年九月出羽大泉藩の支配地となり、同四年三月仙台藩一門亘理伊達家の伊達邦成の支配地に追加編入されたが、同年八月に開拓使の管轄となった(地方沿革略譜)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by