入田古墳(読み)にゆうだこふん

日本歴史地名大系 「入田古墳」の解説

入田古墳
にゆうだこふん

[現在地名]久居市庄田町 入田

一志郡白山はくさん町境に近い山間部の国道一六五号沿いにある後期古墳。径約一五メートル、高さ約三・六メートルの円墳で、幅一・四メートル、長さ八・七メートル、高さ二・五メートルの横穴式石室を内部主体とする。横穴式石室の平面形態は袖部がなく筒状の細長いものであるが、側壁部の石積みは袖部にあたる個所両側にのみ石材を縦長に利用し、玄室羨道を区分している。礫を敷詰めた石室内には二個の箱式石棺が配置。いずれも板状の石材を立て、組合せたもので、一個は石室に直交して奥壁沿いに置かれており、小口部は両側壁に接するため小口材がない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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