入舞(読み)イリマイ

デジタル大辞泉 「入舞」の意味・読み・例文・類語

いり‐まい〔‐まひ〕【入舞】

入綾いりあや」に同じ。
物事の終わり。
東国北国も乱れたり。…世既に至極せり。―にや」〈盛衰記二八

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「入舞」の意味・読み・例文・類語

いり‐まい‥まひ【入舞】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いりあや(入綾)
    1. [初出の実例]「入まひになりければ、しづやしづしづがをだまきくりかへし、むかしを今に、なすよしもがなとうたひすましたりければ」(出典:幸若・しつか(室町末‐近世初))
  3. 物事の終わり。また、そのさまをたとえていう語。
    1. [初出の実例]「東国北国も乱たり。諸寺諸山静ならず。懸らず共あらばや世既に至極せり。入舞(イリマイ)にや」(出典源平盛衰記(14C前)二八)
  4. 能楽で、決められた番組のほかに、臨時に入れて演じる仕舞や囃子(はやし)のこと。

いる‐まい‥まひ【入舞】

  1. 〘 名詞 〙いりまい(入舞)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android