出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
… 卵の貯蔵物質の中で,しばしば大きな顆粒(かりゆう)の形をとり,量的にも多い卵黄は,卵割のパターンに影響を与える。卵黄の量が比較的少ないウニや哺乳類などの卵は,通常の細胞分裂と同じように,完全に2個ずつの割球に分裂する全割を行うが,魚類や鳥類のように卵黄の量がおびただしくなると,卵割は卵表面のごく限られた扁平な領域でのみ行われる盤割となる。この場合の卵割は,卵黄に接する部分の細胞質が完全には仕切られない部分割である。…
※「全割」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」