全句(読み)ゼンク

デジタル大辞泉 「全句」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐く【全句】

俳句川柳などの句の全体
その人の作ったすべての句。また、句集のすべての句。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「全句」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐く【全句】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 首尾完結した句。また、成句。〔書言字考節用集(1717)〕 〔竹坡詩話〕
  3. 俳句などの句の全部。句全体。
    1. [初出の実例]「余も亦近時一種の句法を為す。皆二個の中心点を有す。しかも一個の中心点は上十四字に在りて他の一個は全句に在り」(出典:俳句新派の傾向(1899)〈正岡子規〉)
  4. その人のすべての句。「全句集」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android