全明寺(読み)ぜんみようじ

日本歴史地名大系 「全明寺」の解説

全明寺
ぜんみようじ

[現在地名]江釣子村下江釣子 宿

東流する和賀川左岸と国道一〇七号の間、宿しゆくに所在。日月山と号し、曹洞宗。本尊釈迦如来。「邦内郷村志」に胆沢いさわ永徳えいとく(現金ヶ崎町)末寺とある。寺伝によれば、天文二一年(一五五二)永徳寺七世為円祥輪の開基という。四世の仏弘祖哲(大迦)は、寛文五年(一六六五)奥寺八左衛門定恒に新田開発を勧め(郷村古実見聞記)、大迦自身も奥寺おくでら堰開発のため八左衛門を助け、神仏に加持祈祷し、また工事の監督に当たるなど、奥寺上堰・下堰の完成に寄与した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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