八所御霊(読み)はっしょごりょう

精選版 日本国語大辞典「八所御霊」の解説

はっしょ‐ごりょう ‥ゴリャウ【八所御霊】

〘名〙 平安時代以来、疫病天災をもたらすものとして恐れられた八座の御霊神。貞観五年(八六三)五月に御霊会が修せられた六座、すなわち崇道天皇(早良親王)、伊予親王藤原吉子、藤原広嗣、橘逸勢、文室(ふんや)宮田麻呂に、のち吉備真備、菅原道真と習合した火雷神の二座を加える。また、右の怨霊をまつった神社。京都市上京区上御霊前通烏丸東入の上御霊神社、中京区寺町通丸太町下ルの下御霊神社など。〔拾芥抄(13‐14C)〕

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世界大百科事典内の八所御霊の言及

【御霊信仰】より

…御霊会の初見は清和天皇の時代,863年(貞観5)5月20日に平安京(京都)の神泉苑で執行されたもので,そのとき御霊神とされたのは崇道(すどう)天皇(早良(さわら)親王),伊予親王(桓武天皇皇子),藤原夫人(伊予親王母),橘逸勢(たちばなのはやなり),文室宮田麻呂(ふんやのみやたまろ)らであったが,やがてこれに藤原広嗣が加えられるなどして〈六所御霊(ろくしよごりよう)〉と総称された。さらにのちには吉備大臣(吉備真備(きびのまきび)),火雷神(火雷天神)が加わって〈八所御霊〉となり,京都の上御霊・下御霊の両社に祭神としてまつられるにいたった。この両社は全国各地に散在する御霊神社の中でもとくに名高く,京都御所の産土神(うぶすながみ)として重要視された。…

※「八所御霊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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