日本歴史地名大系 「八森遺跡」の解説 八森遺跡はちもりいせき 山形県:飽海郡八幡町市条村八森遺跡[現在地名]八幡町市条 八森市条(いちじよう)集落背後の出羽山地西端に形成された中位段丘上にある。平安時代の出羽国府とされる酒田市の城輪柵(きのわのさく)遺跡の東三キロに位置し、標高約六〇メートル。眼下の平野部には国分寺に比定されている堂(どう)の前(まえ)遺跡など古代の遺跡が多く、八森段丘周囲にも市条八幡神社・六所(ろくしよ)神社・古四王(こしおう)神社跡などがある。「三代実録」仁和三年(八八七)五月二〇日条によれば、「出羽郡井口」にある国府を「近側高敞之地」に移すよう朝廷から指示があり、当遺跡はこの高敞の地に移転した国庁跡に比定されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by