八般私賤(読み)はちはんしせん(その他表記)p'alban sach'ǒn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「八般私賤」の意味・わかりやすい解説

八般私賤
はちはんしせん
p'alban sach'ǒn

朝鮮朝鮮王朝 (李朝) 時代の賤民階層。賤民には七般公賤 (官庁,寺院,駅亭の奴婢など) と八般私賤とがあり,私賤は公賤より身分が低い。八般私賤とはヤンバン (両班)書院郷校などの奴婢,僧侶,令人,才人,巫女,白丁,鞋匠などを8段階に区分したものをいう。粛宗 16 (1690) 年の大邱地方の統計では,奴婢の人口は全体の約 43%,戸数は 37%で,そのうち私奴婢は約 96%にも及んだという。

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