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両班 りょうはん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

両班
りょうはん

「ヤンバン (両班)」のページをご覧ください。

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デジタル大辞泉の解説

ヤンパン【両班】

《〈朝鮮語〉》朝鮮の高麗(こうらい)、および李氏朝鮮時代の特権的な官僚階級、身分。文官は東班(文班)、武官は西班(武班)に分けられていたのでこの名がある。官位・官職を独占世襲し、種々の特権・特典を受けた。ヤンバン。

りょう‐はん〔リヤウ‐〕【両班】

両序(りょうじょ)」に同じ。
ヤンパン(両班)

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世界大百科事典 第2版の解説

ヤンバン【両班 yangban】

朝鮮の高麗や李朝において,官僚を出すことができた最上級身分の支配階級。この語は中国に起源をもち,元来は国家の公的会合における官僚の2列の並び方のことであり,東班(文官)と西班(武官)を意味する。両班の形成は官僚制が成立した高麗初期からみられるが,官僚の世襲化とともにしだいに社会的・身分的に特権化していき,李朝初期には血縁的身分として固定化される傾向が顕著になった。また14世紀ごろからさまざまな契機によって両班が増加し,朱子学の浸透とともにいわゆる両班社会を形成した。

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大辞林 第三版の解説

ヤンバン【両班】

〔朝鮮語〕
高麗・朝鮮王朝時代の官僚組織、また特権身分階級。朝鮮王朝では、官僚は東班(文班)・西班(武班)の両班に分けられ、兵役・賦役免除の特権をもち、封建的土地所有を行なって常民・奴婢を支配した。党派に分かれ党争をくり返したことで、朝鮮王朝衰退の原因となる。ヤンパン。りょうはん。

りょうはん【両班】

禅宗寺院で、東序と西序のこと。両序りようじよ
ヤンバン に同じ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

両班
やんばん

朝鮮の高麗(こうらい)・李朝(りちょう)時代における文・武の官僚の総称。958年、高麗は文官の一部を科挙によって地方豪族などから登用する制度を実施した。これに伴って中央集権的官僚体制が整備され、文官を文班、武官を武班と称し、あわせて両班とよぶようになった。李朝では文・武の官僚はほとんどが科挙を通じてなるようになり、両班官僚体制がいっそう整備された。両班の多くは地方の地主層でもあり、やがて、彼らの子孫、一族も両班とよばれるようになった。両班は力役や軍役の重い負担を免除される特権をもち、中央・地方の支配者として勢力を振るった。彼らは家門の来歴を示す族譜(ぞくふ)をつくり、身分を誇ったが、武班よりも文班が地位が高かった(文官優位)。18世紀後半以降、両班身分制も崩れ、のちには「旦那(だんな)」という程度の意味で使われたが、家系を重んずる韓国では、いまでも両班出身を誇りとする意識が根強い。[矢澤康祐]

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世界大百科事典内の両班の言及

【儒教】より

…ただ朱子学以前の儒教(三国時代から高麗朝後期までの)は支配思想であった仏教と共存して存在できた儒教であり,哲学は仏教にゆだね,もっぱら詩文の才を政治・外交面で発揮した文詞・文学儒教であったので,朝鮮儒教の真面目は儒教が支配思想となった李朝500年に現れたといえる。 まず朝鮮における儒教の特徴は文臣優位の両班(ヤンバン)の儒教である。両班は李朝の支配階級(在地の中小地主層)で,力役や兵役免除の特権をもち,官職以外には農工商のいかなる職業にも従事しなかった。…

【村】より

…しかしむらは尊位・頭民などと呼ばれる長老が治める独自の世界であった。現存の史料からみると,むらには人口数十人規模のものが多く(100人を超えるものは少ない),一般に両班(ヤンバン),常民,奴婢など各身分が混住していた。しかし駅集落には駅吏身分の者が多いなど,同一身分の人々が多く居住するむらもあり,とくに両班は同族で集住する傾向が強く,いわゆる同姓部落が数多く存在して,大規模なものになると広大な地域を垣で囲って集落を作り,一族の子弟教育のための学校まで建てるなど,周辺の民衆を威圧していた。…

【養子】より

…したがって養子の縁組は姓も本貫も同じくする同姓同本の近親内の,しかも子の世代に当たる者に限られた。とりわけ上層の両班(ヤンバン)社会においては,老後の奉養と死後の祭祀を担当する後継者を確保する方策として養子が採られた。養子を迎える最大の理由は,族譜上の継承と祖先祭祀にあるが,一方では〈麦一升あれば養子に行かない〉ということわざに示されるように,家産も考慮された。…

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