八龍(読み)はちりゅう

精選版 日本国語大辞典 「八龍」の意味・読み・例文・類語

はち‐りゅう【八龍】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. はちりゅうにち(八龍日)」の略。
      1. [初出の実例]「廿八日可御進発、而件日八龍也、御出門之後者、不憚事歟」(出典吾妻鏡‐暦仁元年(1238)正月一八日)
      2. [その他の文献]〔具註暦〕
    2. 八大龍王に擬した八つの龍の形。
      1. [初出の実例]「白星の五枚甲に、八龍を金にて打ちて著けたるを」(出典:太平記(14C後)六)
    3. 八頭の龍。八乗。〔楚辞離騒
  2. [ 2 ]
    1. [ 一 ]はちだいりゅうおう(八大龍王)」の略。
      1. [初出の実例]「兵部卿親王、八龍に車を懸て扈従(こしょう)し給ふ」(出典:太平記(14C後)二三)
    2. [ 二 ] 源氏相伝の八領の鎧(よろい)の一つ。
      1. [初出の実例]「ここにて八龍(はちリウ)にうらかかせむ事はよもかなはじ」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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