ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「公海流し網規制」の意味・わかりやすい解説 公海流し網規制こうかいながしあみきせい 1991年秋の国連総会で決議された,93年1月以降の公海流し網漁業の全面的停止 (モラトリアム) 。このため日本では現在 200カイリ以内での操業しか認められていないほか,外国の 200カイリ内でも事実上認められていない。以前から,アメリカとカナダがイカ流し網での北米系サケ,マスや海生哺乳動物の混獲ならびに流失した流し網による環境汚染を指摘,またオーストラリアやニュージーランドなどが南太平洋でのマグロ資源の乱獲や哺乳動物,ウミガメの混獲などを問題視していた。日本は操業抑制などで対応していたが,公海における流し網漁業の撤退を余儀なくされた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by