網漁業(読み)アミギョギョウ

世界大百科事典 第2版の解説

あみぎょぎょう【網漁業】

網漁業とは,いうまでもなく漁網を用いて魚を捕る漁業一般をいうが,漁獲技術における位置づけについては〈漁労文化〉の項目に譲り,ここでは日本における漁業の歴史の概観に限定する。 日本の漁業が産業の一部門と認められるまでに発達したのは江戸時代以降のことである。とくに江戸時代中期以降かなり急速に発達し,幕末期までに代表的な沿岸漁業が出そろい,そのまま明治期に持ち越された。その漁業生産を担った漁具は漁網,釣具,特殊漁具に三大別できる。

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世界大百科事典内の網漁業の言及

【網人】より

…網漁業を主として行う海民の呼称。1090年(寛治4),鴨御祖社領近江国堅田御厨(堅田)の網人が,網2帖の課役を免除され,安曇川にまで行って漁をしていたといわれ,91年ごろ,同じ鴨社領摂津国長渚御厨の網人が讃岐国まで往返して網を引き,供祭人と称して濫妨したと讃岐国司から訴えられているのが早い例である。…

【漁業】より

…またこの中世期に漁業生産の発展は,地域的拡大と漁業技術の発達という両面でさらに進められた。すなわち,はじめ畿内やその周辺が主であった漁業生産はかなり地域的に広がったし,中世末期には江戸時代に開花する大型網漁業が,伊豆,陸前,越中,九州など各地に姿を現しはじめたことが知られている。
【近世における漁業の発展】
 漁業が名実ともに一つの産業といえるまでに発達したのは,江戸時代に入ってからである。…

※「網漁業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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