六国借款団

山川 世界史小辞典 改訂新版 「六国借款団」の解説

六国借款団(ろっこくしゃっかんだん)

1910年に対中国借款独占をめざして結成されたイギリスドイツ,フランス,アメリカの四国借款団に,日本,ロシアの銀行家が参加して生まれた借款団。四国借款団が,満洲開発借款,幣制改革借款など,従来の借款の範囲を新しく中国の北部地域に広げようとしたとき,日露両国の在中国権益と衝突するに至ったので,この解決策として,両国の銀行家団の参加をもとめて,12年6月18日に成立したもの。六国借款団は,アメリカ大統領タフトからウィルソンに代わると,従来の対中国政策を変更し,アメリカ銀行家を支持しない旨を声明するに及び,アメリカ銀行家団は13年3月18日脱退し,五国借款団となった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む