精選版 日本国語大辞典 「六座」の意味・読み・例文・類語 ろく‐ざ【六座】 [ 1 ] 〘 名詞 〙 令制の太政官官人である弁官の異称。弁官は左右に分かれ、おのおのに大・中・少弁があって計六名を定員とするところからの称であるが、後、中・少弁のいずれかに権官一名を任じ、七弁(しちべん)の称が多く用いられた。六弁。[初出の実例]「惟成の弁を入道殿一条院にわたりて、もとの如くろくさにてつかはんと仰せられけるを」(出典:類従本讚岐典侍(1108頃)下)[ 2 ] 江戸時代、大坂道頓堀に軒を並べていた六軒の劇場。すなわち、東から竹田の芝居・若太夫の芝居・角丸の芝居・角の芝居・中の芝居・大西の芝居をいう。角丸の芝居は文政一〇年(一八二七)正月に焼失、以後五座となる。〔随筆・守貞漫稿(1837‐53)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例