少弁(読み)ショウベン

デジタル大辞泉 「少弁」の意味・読み・例文・類語

しょう‐べん〔セウ‐〕【少弁/少×辨】

律令制で、太政官だいじょうかん判官じょうである弁官うちの、中弁次位。すないおおともい。

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精選版 日本国語大辞典 「少弁」の意味・読み・例文・類語

しょう‐べんセウ‥【少弁・少辨】

  1. 〘 名詞 〙 太政官判官(じょう)。中弁の次に位し、左右に分かれる。八省を分管し、官中の庶務をつかさどった。定員は左右各一人で、正五位下相当官。すないおおともい。
    1. [初出の実例]「又召神祇官大副、太政官少弁〈略〉及武官職事五位」(出典:続日本紀‐和銅元年(708)七月乙巳)

少弁の補助注記

令義解職員」に「太政官〈略〉左少辨一人。〈掌同左中辨〉右少辨一人。〈掌同右中辨〉」とある。


すない‐おおともい‥おほともひ【少弁・少辨】

  1. 〘 名詞 〙 令制の左右弁官の職員で、大・中弁の下に位してその補佐をするもの。官位相当は正五位下。しょうべん。〔二十巻本和名抄(934頃)〕

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世界大百科事典(旧版)内の少弁の言及

【弁官】より

…左弁官と右弁官とがあり,ともに太政官(だいじようかん)に所属する。これを構成するおもな官職は左・右とも,弁(大弁,中弁,少弁の三等,定員各1)と(大史,少史の二等,定員各2)で,左右大弁の相当位は従四位上で,八省の卿につぐ高官である。その職掌には,太政官外に関するものと,太政官内についてのものがある。…

※「少弁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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