六浦光雄(読み)ムツウラ ミツオ

20世紀日本人名事典 「六浦光雄」の解説

六浦 光雄
ムツウラ ミツオ

昭和期の漫画家



生年
大正2(1913)年2月23日

没年
昭和44(1969)年6月12日

出生地
東京

学歴〔年〕
小学校〔大正13年〕卒

主な受賞名〔年〕
文芸春秋漫画賞(第9回)〔昭和38年〕

経歴
小学校を出て丁稚奉公ののち、家業の洗濯屋を手伝いながら漫画を描き、昭和5年に「アサヒグラフ」に投稿した漫画で5円の賞金をもらったあと投稿生活を続ける。戦争中は家業をやめて職業を転々とし、応召から復員後はヤミ屋で食いつなぐ。近藤日出造に弟子入りしたが、27年には清水崑の推せんで朝日新聞の嘱託漫画家に。「東京・昨今」など漫画ルポを描いてからはエッチング風で細密な風俗漫画で有名となり、文芸春秋漫画賞受賞後は執筆の幅を広げた。没後「六浦光雄作品集」が刊行された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学歴

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「六浦光雄」の解説

六浦光雄 むつうら-みつお

1913-1969 昭和時代後期の漫画家。
大正2年2月23日生まれ。漫画家をこころざすが,親の反対で家業のクリーニング店をつぐ。戦後近藤日出造に弟子入りし,「朝日新聞」の子ども欄に漫画を連載。エッチング風の細密画哀愁をおびた下町風景をえがき,昭和38年文芸春秋漫画賞をうけた。昭和44年6月12日死去。56歳。東京出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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