六重村(読み)むえむら

日本歴史地名大系 「六重村」の解説

六重村
むえむら

[現在地名]三刀屋町六重

北側を除く三方を四〇〇メートル級の山に囲まれ、南北に縦貫する道は吉田よしだ(現吉田村)からの鉄を運ぶ街道として栄えた。東は神代こうじろ村、西は中野なかの村。村内に鎮座する飯石神社は「出雲国風土記」所載の飯石郡飯石社である。永禄五年(一五六二)八月二二日の毛利隆元・同元就連署宛行状(閥閲録)に「飯石郡之内六重百貫」とあり、毛利元就の出雲攻めに際し麾下に入った赤穴久清に恩賞として近隣の村々とともに与えられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android