共同住居(読み)きょうどうじゅうきょ(その他表記)common dwelling

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「共同住居」の意味・わかりやすい解説

共同住居
きょうどうじゅうきょ
common dwelling

血縁ないし地縁でつながった比較的多数の人々がともに居住する,通常1つの大きな家屋,部屋,屋敷などをいう。居住様式は各民族ごとに多様な様式を有している。共同住居には,ボルネオイバン族ロングハウスのように,いくつかの部屋 bilekが接続しているもの,ミンダナオのマンダヤ族の樹上家屋中庭を共有する大きな建物に 100人以上が居住するアフリカのロサーラ族の例などがある。内部構成をみると,小家族が自由に結合したもの,拡大家族を形成するもの,一夫多妻による複合家族を内包するもの,インドのナヤール族のように日常成員として父=夫が含まれない大家族も存在する。さらにルソンボントク族の集会所のように,未婚子女や老人が共同で生活するものもある。

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