共鳴放射(読み)キョウメイホウシャ

化学辞典 第2版 「共鳴放射」の解説

共鳴放射
キョウメイホウシャ
resonance radiation

光の吸収放射エネルギーが等しい系では,励起状態から基底状態への遷移に伴う放出光子を基底状態にある系がふたたび吸収することができ,またこの逆も可能である.このような放射を共鳴放射とよぶ.分子や固体中では,原子間のポテンシャルによってこのような事象は起こりにくい.しかし,孤立した原子では可能である.太陽光スペクトルに現れるフラウンホーファー線はこの身近な一例である.[別用語参照]共鳴線

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「共鳴放射」の意味・わかりやすい解説

共鳴放射
きょうめいほうしゃ

共鳴吸収」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android