其の許(読み)ソノモト

デジタル大辞泉 「其の許」の意味・読み・例文・類語

その‐もと【×其の許】

[代]二人称人代名詞。同等または目下の者に用いる。そなた。そこもと
「―にも御無用のかた然るべし、と意見したり」〈蘭学事始

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精選版 日本国語大辞典 「其の許」の意味・読み・例文・類語

その‐もと【其許・其元】

  1. 〘 代名詞詞 〙 対称近世、同等またはやや目下の相手に対して用いる。→そこもと
    1. [初出の実例]「そもそも我等がそのもとを恋したふて」(出典:浮世草子・傾城歌三味線(1732)一)

其の許の補助注記

「其許」「其元」はともに「そこもと」「そのもと」両様に読め、江戸後半期には「そこもと」と並行して用いられたが、「そこもと」の方が標準的な言い方であったらしい。

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