其丈(読み)それだけ

精選版 日本国語大辞典 「其丈」の意味・読み・例文・類語

それ‐だけ【其丈】

  1. 〘 名詞 〙 ( 代名詞「それ」に助詞「だけ」が付いてできた語。副詞的にも用いる )
  2. その程度。それぐらい。それほど。強調気持を示すこともある。
    1. [初出の実例]「すべて何の業をするとも田舎へ出て銭設(ぜにもうけ)をするやつはそれだけの力だの」(出典滑稽本浮世床(1813‐23)初)
  3. ( うち、特に ) それに対応する程度を表わす。それ相応。それにふさわしいくらい。
    1. [初出の実例]「十五位(かこひぐらゐ)女郎は、人やるといなや使とつれてくる人をよべ、悪女郎のくせに身拵へそれだけそんじゃは」(出典:浮世草子好色一代女(1686)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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