其其(読み)ソソ

デジタル大辞泉 「其其」の意味・読み・例文・類語

そ‐そ【××其】

[感]注意を促すときに発する声。そら
「―、来たりにたなり」〈今昔・二八・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「其其」の意味・読み・例文・類語

それ‐それ【其其】

  1. [ 1 ] 〘 代名詞詞 〙 他称。二つ以上の事物や人をさし示す。本来は事物の指示であるが、人に対しても用いる。かれこれ。だれかれ。
    1. [初出の実例]「ここに、し給べきこと、それそれとあれば」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)
  2. [ 2 ] 〘 感動詞 〙
    1. 人に注意を促したり誘ったりする時にいう語。さあさあ。
      1. [初出の実例]「よげになりにたり。唯さすれ、それそれ」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一)
    2. 相手意見同意を示す時にいう語。そうだそうだ。
      1. [初出の実例]「それそれ、いと興に侍りし事也」(出典:大鏡(12C前)六)

そ‐そ【其其】

  1. 〘 感動詞 〙 それそれとさし示して、発する語。それそれ。そら。
    1. [初出の実例]「時しもこそあれ、あなたに人のこゑすればそそなどの給に」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)

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