精選版 日本国語大辞典 「其其」の意味・読み・例文・類語 それ‐それ【其其】 [ 1 ] 〘 代名詞詞 〙 他称。二つ以上の事物や人をさし示す。本来は事物の指示であるが、人に対しても用いる。かれこれ。だれかれ。[初出の実例]「ここに、し給べきこと、それそれとあれば」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)[ 2 ] 〘 感動詞 〙① 人に注意を促したり誘ったりする時にいう語。さあさあ。[初出の実例]「よげになりにたり。唯さすれ、それそれ」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一)② 相手の意見に同意を示す時にいう語。そうだそうだ。[初出の実例]「それそれ、いと興に侍りし事也」(出典:大鏡(12C前)六) そ‐そ【其其】 〘 感動詞 〙 それそれとさし示して、発する語。それそれ。そら。[初出の実例]「時しもこそあれ、あなたに人のこゑすればそそなどの給に」(出典:蜻蛉日記(974頃)上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例