兼氏(読み)カネウジ

デジタル大辞泉 「兼氏」の意味・読み・例文・類語

かねうじ〔かねうぢ〕【兼氏】

鎌倉末期の刀工正宗弟子で正宗十哲の一人大和から美濃国多芸郡志津に移り、志津三郎と称した。

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精選版 日本国語大辞典 「兼氏」の意味・読み・例文・類語

かねうじかねうぢ【兼氏】

  1. 鎌倉末期の刀工。通称志津三郎。大和の人。五郎正宗の門に入り、のち美濃志津に移る。正宗の門人。弘安七~興国四年(一二八四‐一三四三

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「兼氏」の解説

兼氏 かねうじ

?-? 鎌倉-南北朝時代の刀工。
大和(奈良県)手掻(てがい)派の出身。美濃(みの)(岐阜県)多芸郡志津にうつって志津派をひらいた。正宗(まさむね)十哲のひとりで,晩年の作品に康永2年(1343)の銘がある。初名は包氏。通称は志津三郎。

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世界大百科事典(旧版)内の兼氏の言及

【美濃物】より

…こうした美濃を本貫とする鍛冶のほかに鎌倉時代末期から南北朝時代にかけては他国から移住してきた者が多く,このころから美濃鍛冶は隆盛することとなった。まず大和からは手搔(てがい)系の包氏(かねうじ)が志津(多芸郡)に移り(大和物),兼氏と改銘して一派を形成し,さらにその一門である兼次,兼友らは同郡の直江(なおえ)に移住した。兼氏は正宗十哲の一人で,志津三郎と称して著名であり,その門人を直江志津とよんでいる。…

※「兼氏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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