内書(読み)ナイショ

デジタル大辞泉 「内書」の意味・読み・例文・類語

ない‐しょ【内書】

内密の書状
執事奉行などの手を通さずに、主君が直接に出す書状。将軍の出すものは特に御内書とよばれた。直書じきしょ

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精選版 日本国語大辞典 「内書」の意味・読み・例文・類語

ない‐しょ【内書】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 内々で知らせる書状。内密の手紙
    1. [初出の実例]「薬勝寺方へ、委細真覚房可内書事」(出典高野山文書‐応永七年(1400)四月二三日・相賀庄供僧評定事書案)
  3. 主君から臣下へ直接に出す書状。執事・奉行などの手を経ないもので、将軍の出す直状はとくに御内書(ごないしょ)とよばれた。直書(じきしょ)
    1. [初出の実例]「就参洛之儀内書処、請文到来、神妙候」(出典:室町家御内書案(14C後‐16C後)上)

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