中・近世の武家文書の一形式。上位者の意志を家司(けいし)・家臣などが奉じて下位者に下達(げだつ)する奉書に対するもので、上位者が自ら署判し発給した文書をいう。一般には書下(かきくだし)、将軍の場合にはとくに御内書(ごないしょ)といい、南北朝期以降、武家の間でこの形式の文書が急激に増加した。戦国期以降になると、この直状形式の文書はさらに普及し、守護・領主・大名のものは直書(じきしょ)・判物(はんもつ)などとよばれた。直状には家臣の副状(そえじょう)がいっしょに発給される場合も多く、このような形式は近世まで継承された。なお、上位者が署判のみでなく、全文を自筆で書いたものを直書ということがある。
[大久保俊昭]
→直書(じきしょ)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…しかし幕府役職に就いた譜代大名文書に含まれている例もある。将軍の直状(じきじよう)には判物(はんもつ),朱印状,黒印状があるが,領知判物,朱印状は室町幕府の御判御教書の系譜を引くもので,禅宗官寺住職任命の公帖も同様である。徳川家康の場合は戦国大名や織田信長,豊臣秀吉の折紙,印判状多用の影響を受けているが,寛文期(1661‐73)には判物,朱印状,黒印状という序列と書札礼(しよさつれい)が確立した。…
…発給者自身が直接差し出す文書の総称。直状(じきじよう),直札(じきさつ)ともいう。奉行などの家臣が主人の仰せを奉じて出す奉書あるいは副状(そえじよう)などの間接的な文書と対比される。…
※「直状」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...
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