内池遺跡(読み)うちいけいせき

日本歴史地名大系 「内池遺跡」の解説

内池遺跡
うちいけいせき

[現在地名]日野町内池

内池集落の北、出雲いずも川左岸段丘上、標高一五九・五メートルにある弥生時代中期―鎌倉時代にわたる複合遺跡。弥生時代の遺跡としては、日野川水系中最高地に位置し、採集品として縄文時代早期の土器石鏃なども知られている。昭和五六年(一九八一)以来数次にわたる発掘調査が行われ、弥生時代中期後葉、古墳時代後期、平安時代末期―鎌倉時代初頭の三期に営まれたことが判明、弥生時代中期後葉では方形周溝墓五基と二棟の竪穴住居跡検出。方形周溝墓は一号周溝墓のみ主軸方位が異なり、他はほぼ一致、周溝の断面形は一様に逆台形を呈していた。古墳時代後期のものは、これまでに竪穴住居跡一四棟などを確認、竪穴住居跡はほとんどが一辺約四メートルの隅丸方形であったが、一辺約七メートルのものも認められた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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