内状(読み)ナイジョウ

デジタル大辞泉 「内状」の意味・読み・例文・類語

ない‐じょう〔‐ジヤウ〕【内状】

内情
内密の書状
「―を通じて、事の由を知らせたりければ」〈太平記三一

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「内状」の意味・読み・例文・類語

ない‐じょう‥ジャウ【内状】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 内密の手紙。内々の書状。また、宛名特定の人にしないで、「各位」「御中」などと書いた内々の書状。あてじょう。
    1. [初出の実例]「同少将の許より内状を通じて、事の由を知せたりければ」(出典:太平記(14C後)三一)
  3. 内部状況。内部の状態
    1. [初出の実例]「彼の内状を最も詳(つまびらか)にする、尤も信用すべき人の口より」(出典:火の柱(1904)〈木下尚江一八)

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