日本歴史地名大系 「円隆寺」の解説 円隆寺えんりゆうじ 京都府:舞鶴市田辺城下引土町円隆寺[現在地名]舞鶴市字引土愛宕(あたご)山麓の朝代(あさしろ)神社に接して所在。山号慧山、西舞鶴第一の真言宗の巨刹で、現在は御室派に属す。阿弥陀・薬師・釈迦如来を本尊とする。中尊の阿弥陀如来は木造坐像(像高二二七センチ)、左脇侍の薬師如来は木造坐像(同一五六センチ)、右脇侍の釈迦如来は木造坐像(同一五三センチ)で、いずれも平安―鎌倉の作とされ、重要文化財に指定されている。草創については判然しないが、近世になった慧山記(寺蔵)に「丹後州加佐郡田辺恵山円隆寺者密教嗣続之道場也、往古一条院御宇長徳年中有皇慶上人者密林之翹楚也、留錫於而開創円隆之広刹矣」とあり、その後諸堂宇を整備、院坊七〇を数えたと記す。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by