円頂黒衣(読み)エンチョウコクイ

デジタル大辞泉 「円頂黒衣」の意味・読み・例文・類語

えんちょう‐こくい〔ヱンチヤウ‐〕【円頂黒衣】

まるめた頭に墨染めの衣。僧の姿。

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精選版 日本国語大辞典 「円頂黒衣」の意味・読み・例文・類語

えんちょう‐こくいヱンチャウ‥【円頂黒衣】

  1. 〘 名詞 〙 まるい頭に墨染めの衣。僧の姿にいう。
    1. [初出の実例]「無事出獄して、大に悔悟する処あり、遂に円頂黒衣(ヱンチャウコクイ)赤心を表はし」(出典:妾の半生涯(1904)〈福田英子〉五)

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四字熟語を知る辞典 「円頂黒衣」の解説

円頂黒衣

まるい頭に墨染めの衣。僧の姿にいう。

[使用例] 迎いの手輿にのって常在寺につき奥の茶屋に案内されてみると、上人のほかにもう一人客があった。円頂黒衣の老僧である[中山義秀*戦国史記|1957]

[使用例] 運命次第では、三軍を指揮したはずの武将の血が、円頂黒衣のしたにも失せず流れている、それもしるしの一つかも知れない[野上弥生子秀吉利休|1962]

[解説] 「円頂」はいただきがまるくなっていること。転じて頭がまるいこと。坊主頭。特にそのような頭をした僧をさします。

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