冠する(読み)カンスル

デジタル大辞泉 「冠する」の意味・読み・例文・類語

かん・する〔クワンする〕【冠する】

[動サ変][文]くゎん・す[サ変]
そのものを限定する言葉や、名称称号文字などを、上につける。「企業名を―・した競技大会」
かんむりをのせる。転じて、元服する。

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精選版 日本国語大辞典 「冠する」の意味・読み・例文・類語

かん‐・するクヮン‥【冠】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]くゎん・す 〘 自動詞 サ行変 〙 元服する。
    1. [初出の実例]「余甫冠東游江戸」(出典随筆山中人饒舌(1813)下)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]くゎん・す 〘 他動詞 サ行変 〙
    1. かんむりをつける。
      1. [初出の実例]「魋結は不冠して、もとどりはなしぞ」(出典:史記抄(1477)一五)
    2. 上につける。冒頭に付加する。かぶせる。
      1. [初出の実例]「而筆之於、書成授余、且欲言冠於首焉」(出典:小補東遊後集(1469)小補東遊集序)
      2. 「此靄(もや)に、春宵二字を冠したるとき、始めて妥当なるを覚える」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉七)

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