冠者神社(読み)かんじやじんじや

日本歴史地名大系 「冠者神社」の解説

冠者神社
かんじやじんじや

[現在地名]千代田町大字崎村字二本松

田手たで川の西岸にある。通称崎村冠者さきむらかんじや祭神は素盞嗚尊・猿田彦命・大物主神・武御名方神。旧郷社。

伝説によると、陽成天皇の第一皇子元良親王の願望により明神の神体を尾崎おざき(現神埼町)勧請鎮座したという。その後、亀山天皇の時代文永三年(一二六六)、神埼郡司八谷兵衛宣村が神勅によって崎村の地に移座、社領七三石を受けた。一説には景行天皇が九州巡狩の際神埼郡内に二八社を崇め、その一社がこの冠者神社ともいわれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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