凄凄(読み)セイセイ

デジタル大辞泉 「凄凄」の意味・読み・例文・類語

せい‐せい【凄凄】

[形動タリ]
寒く冷たいさま。寒々とものさびしいさま。また、涼しいさま。
「―たる微陽のまへ、遠路に臨んでまなこをきはむ」〈平家・五〉
雨雲のわくさま。〈色葉字類抄

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精選版 日本国語大辞典 「凄凄」の意味・読み・例文・類語

せい‐せい【凄凄】

〘形動タリ〙
① ものさびしいさま。わびしく悲しいさま。
※両足院本山谷抄(1500頃)一「去ほどに凄々として諸葛をしたうぞ」 〔白居易‐琵琶行
② 涼しいさま。
※本朝文粋(1060頃)一・繊月賦〈源英明〉「清旻眇眇、爽気凄凄」 〔詩経小雅・四月〕
③ 寒く冷たいさま。風雨が激しく寒冷なさま。
経国集(827)一三・夕次播州高砂〈淡海福良麻呂〉「凄凄抱霜雪、夜々宿波瀾
※蕉堅藁(1403)南山新居故人持筍茗見贈遂留之宿「虚閣空廊雲冉々、疎烟小雨晩凄々」 〔広益熟字典(1874)〕 〔詩経‐鄭風・風雨〕
④ 雨雲のわくさま。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
※南郭先生文集‐三編(1745)四・仲夏楼上飲「不必勧杯須一レ暑、江城五月已凄凄」 〔詩経‐小雅・大田

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普及版 字通 「凄凄」の読み・字形・画数・意味

【凄凄】せいせい

哀しい。

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