(読み)セイ

精選版 日本国語大辞典 「凄」の意味・読み・例文・類語

せい【凄・淒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ )
  2. さむいこと。つめたいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「見る所凄(セイ)として寒色を帯びざるはなし」(出典:自然と人生(1900)〈徳富蘆花〉湘南雑筆)
    2. [その他の文献]〔詩経‐邶風・緑衣〕
  3. すさまじいこと。また、そのさま。

すさまじ【凄】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙すさまじい(凄)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「凄」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

[字音] セイ
[字訓] さむい・すさまじい

[字形] 形声
声符は妻(さい)。〔玉〕に「きなり」とあって、寒涼の意。氷の寒冷なるをいい、淒と通用する。

[訓義]
1. さむい、つめたい。
2. 淒と通じ、すさまじい。

[古辞書の訓]
名義抄〕凄 サムシ・ヤヤ・スズシ

[語系]
凄・淒・悽tsyeiは同声。淒は〔説文〕十一上に「雨雲るなり」とあり、みな淒涼のさまをいう。凄・淒の両字通用。語彙は淒字条参照。

[熟語]
凄哀・凄・凄異・凄・凄其・凄吟・凄苦凄惨・凄酸・凄而・凄瑟・凄寂・凄神・凄凄・凄清凄切・凄絶・凄然・凄楚・凄爽・凄愴・凄惻・凄単・凄断・凄・凄薄・凄凄風・凄迷・凄涼・凄寥・凄凜・凄冷・凄戻・凄零・凄・凄

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